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フランス・農業見聞録

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今年の2月にフランス・パリへ行ってきました。目的は世界最大規模の農機の展示会「SIMA(シマ・パリ国際アグリビジネスショー)」と、フランス全土で生産された農畜産物が一堂に会する「サロンド・アグリキュルチュール(フランス国際農業市)」を視察すること。華の都・パリで農機具や農産物の展示会なんて日本人の感覚からすると不思議ですが、「SIMA」も「サロンド・アグリキュルチュール」もフランスの一大イベント。メディアでも連日会場の様子が報道され、さながら日本の「東京モーターショー」のような盛り上がりです。
フランスは食料自給率120%を超える、EU最大の農業生産国。政府も農業を重要な産業と位置づけていて、生産から加工・流通まで農業に携わる人口が多いのも特徴です。今回はパリ視察で見た、農業が支えるフランスの生活をご紹介します。

食と産地の素敵な関係


底冷えのする2月のパリで、まず世界中の農機メーカーが出展する「SIMA」を見学しました。「これがトラクター!?」と驚くような美しいデザインのものがズラリと並び、様々な農機具を真剣に品定めするのは、子ども連れの家族や若いカップルが大半。農業の担い手が高齢者ばかりの日本とは違い、若い世代が生産の主力なんだと痛感しました。
続いて「サロンド・アグリキュルチュール」へ。こちらはさらに盛大で、広い会場にはフランス中の野菜、果物、小麦製品、ワイン、乳製品やハムなどの加工品に加え、生きた牛や豚まで展示されています。展示ブースでは生産者が産地や家畜の飼育環境、製法まで丁寧に説明してくれ、見学に訪れているパリの人々も「よりよい食材」を求めて非常に熱心です。地方の生産者と都市部の消費者の距離がこんなにも近いことに、私はただただ驚きました。国が農業を基幹産業として支援していることもありますが、何よりも消費者が、自分たちの食の基本は国内の農産物だということに自覚的で、かつその品質に敏感なのです。もちろん生産者も都市部の生活を支えている仕事に誇りをもっているし、また消費者の信頼やニーズに応えようと懸命に努力している。「自分たちの足もとで生産された食べ物で生活するのが当たり前」という国民の意識、それがフランスの豊かな食文化を生み出してきたのではと感じる展示会でした。
食料自給率が低いことや、いよいよ現実化したTPP問題、生産者と消費者の意識の差など、日本の農業には大きな問題が山積みです。私自身、常にもどかしい思いをしながら農業をしています。しかし今回のパリ視察で、それらの解決策が見えてきた気がします。今まで漠然と考えていた「消費者と生産者の関係」はどうあるべきか。農業の現状を変えるために、永井農場はどう歩んでいくのか。フランスの農業の実態を見て、我々が目指す農業のカタチがより鮮明になった旅でした。

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