季節と共に
生きてて良かった…。
自分のことではなくて、無事に冬を越した葡萄の木のこと。
寒さの厳しい地域ではか細い葡萄の若木は”眠り”と云って芽吹かなくなる場合があるのです。
藁で一本一本くるんで保温してあげていたのはこの為なのです。
長く厳しい冬が過ぎた瞬間。
春が訪れると剪定の切り口から樹液が滴り落ちます。
3年目をむかえたシャルドネ。
保温していた藁をはずしたところ。
樹液の上昇は後2週間程度続き、再び枝に弾力をもたらします。
柔らかくなった枝を一番下のワイヤーに沿わせます。
3年目にしてようやく葡萄畑らしい仕立てができるのです。
今から、夏の立派な垣根仕立てが目に浮かんできます。
そして樹液の上昇以外にも様々な生命の活動が春の訪れを実感させてくれます。
一番早く春の訪れを告げてくれるのが小さな花々
オオイヌノフグリ
青く可憐な小さな花に何だってこんな名前が付いたのだろうか?
こちらは名前も可憐なヒメオドリコソウ
ミツバチも夢中ですね。
多くのミツバチに混じって、やや羽音の高いミツバチがいます。
忙しなくなかなかファインダーに収まってくれません。
セイヨウミツバチより、少し地味な色。 ニホンミツバチでした。
巣に襲い掛かるオオスズメバチを大勢で取り囲み、体温を上げて蒸し殺してしまうそうです。
怖いんですよね。畑作業をしていると時々オオスズメバチが威嚇してきます。
ニホンミツバチの勇気には脱帽です。
植物も昆虫も活動を再開し始めました。
春のうららかな陽気にのんびりしてられませんね。
また来月になれば今年も苗植えのシーズンがやってきます。
今年はいよいよピノ・ノワールの予定です。
早く準備を進めなければ…。
気が焦る。(^_^;)
その前に本日の作業は植え替え。
害虫によって枯れてしまった箇所を補植しています。
厳しい冬を乗り越える以前の問題ですね。
早期に発見できていればと悔やまれます。
農業は季節と共にある事を実感します。
いくら焦っても季節が追いつかなくては作業は出来ないし、怠けていれば時期を逸してしまいます。
作業を終えて、
春霞…
…活動を始めた植物の出す水蒸気と少し肌寒い気温がもたらす春の模様。
山が、景色全体が春の訪れによって活動を再開したサイン。
やって来ましたね…春が。
一年を通じて、そしてそれが二年、三年と植物と昆虫と鳥や獣と付き合い自然の営みの姿が少しずつ肌身に感じてきました。
何気ない春の景色にも、生物の営みとその理由が現れていることを。
3年目の春を迎えてまた少し、葡萄と葡萄畑を取り巻く環境と上手に付き合えそうな気がしています。