いつまでも寒さが厳しい今年の冬。
早く剪定作業を終わらせてしまいたいところですが、厳しい寒さと雪に覆われた畑でなかなか作業も捗らず、気が付けば二月も残すところ後一週間となってしまいました。
まぁ焦っても仕方の無いこと、お隣のヴィラデストワイナリーさんでも先週から本格的に剪定作業を始めたようだし。
区画によっては所々雪の残る葡萄畑ですが、こちらもそろそろ本格ペースで行きたいところです。
春の足音とでも云うのでしょうか
雪解け模様からも足音が聞こえてきます。
この区画はU字溝を境に雪解けの早さが違います。
実は左右の区画、葡萄を植える前の状態が違っていたのです。
左は落ち葉が堆積した雑木林、右は耕作せずに草刈だけしてあった区画。
夏場に歩いてみると地面の硬さが違います。
左はフカフカ、右はカチコチ。
左の土壌には様々は微生物が繁殖して生きた土が形成されていました。
生き物の豊富な土壌は冬になってもかすかな熱を発しているのでしょうか、雪解けも早いようです。
雪解けの早い区画から、剪定作業を進めます。
春の芽吹きの為に候補となる枝を選び綺麗に整えてあげます。
枝の位置や形を判断して…
数ある枝の中から二本だけを残します。
慎重かつ素早く判断して鋏みを入れてゆきます。
枝の形を整えるだけでなく、丁寧な手入れには意味があります。
触った感じ、弾力、表面の木目から異常を発見します。
モスラめ!
見たい方だけクリックしてください。(^_-)
殺虫剤を使用しないこの畑には時々害虫が潜んでいます。
殺虫剤を使わないことで益虫に害虫を駆除してもらいます。
あとは勿論、人がこまめに害虫を取り除けば良いだけの事。
この区画は冬でもカラフルな草で覆われています。
荒廃農地だったこの区画も年々確実に豊かな生態系が形成されています。
生きている地面からは生物のパワーが感じられるような気がします。
フカフカな土も除草剤や過度な農薬、むやみやたらな肥料を使用しないからこそ。
農薬漬けは丁寧な仕事をしなくて良い農業。
言い換えれば手抜きができる農業。
丁寧に地道な作業は知識と経験、そして根気が必要。
どこまで出来るか試行錯誤の連続ですが、それは安全な”食”の為だけでなく、健全な”葡萄”の為。
そしてそれは土地のポテンシャルを最大限に吸収して、素晴らしいワインになってもらいたいが為。
ただそれだけなのです。
各地で春一番が吹いたようです。
降り積もった雪が風に飛ばされ模様をつくります。
”風紋”
風と小さな粒子が造る芸術
これもまた寄せては返す波のようだ。 故郷の砂浜を思い出します。
暖かくなったと思えばまた寒さが来て、雪も解けたかと思えばまた降り積もったり。
季節の変化はまるで波のように行ったり来たりを繰り返します。
冬の光、斜めに伸びる影
しかし頬に当たる陽の光は少しだけ春を想わせる温かさを感じさせる様になりました。
日もだいぶ伸びてきました。
季節は少しずつ、そして確実に春に近づいています。
(有)永井農場
ワインプロジェクト 小山英明
〒389-0598 長野県東御市和8500
tel : 0268-64-0588 fax:0268-64-0589
e-mail : wine@nagaifarm.co.jp
コメント (9)
il|li(;=ω=;)il|li
よせばいいのにモスラを見てしまった・・・
場所によって雪の溶け方が違うというのには
ビックリしました。
剪定作業はとても手間と時間がかかるんですね。
以前に観た映画でキアヌ・リーブスの「雲の上の散歩」
という映画があるのですがそのイメージとは全く違うので
(やはり映画だけにそんなに重労働の感じはあまりない)
小山さんのブログを読むようになって今まで何も感じずに
あるだけ流し込むように呑んでいたワインを
味わって感謝して呑むようになりました。
まだまだ寒い日が続きますが風邪などひかぬよう
気を付けてくださいね。
Oo。.p((*'▽'*))q.。oO
投稿者: ちっち | 2008年2月26日 06:27
日時: 2008年2月26日 06:27
ちっち さん
ハハ、(^^) モスラ見てしまいましたか!
ワインや葡萄農園って良く映画の舞台になりますよね。
「サイドウェイ」や「プロヴァンスの贈り物」とか「刑事コロンボの別れのワイン」とかも葡萄畑やワインを愛する気持ちが良く描かれていますね。
葡萄農園とワインのある暮らしって素敵ですよね。
そんな憧れの暮らしを地で行くつもりです。(^^ゞ
葡萄の栽培は確かに大変だけど、苦痛に顔をゆがめて作業をする事はなく、自然の中でいきいきとやっています。
でも美味しいワインって自然と味わって飲んでしまいます。
一気に飲めてしまうものとか、或いは飲み続けられないワインとは所詮その程度のものなんですよ。
良いワインを飲んで味覚を養えば自ずと素晴らしいものは分かるようになります。素晴らしいワインには理由があります。
素晴らしい土地で、丁寧に葡萄が栽培されて、上手に大切にワインとして造られたものなんですよ。
いつか僕のワインを味わってくださいね。
投稿者: H.Koyama | 2008年2月26日 19:51
日時: 2008年2月26日 19:51
1週間、アメリカのポートランドに行ってきました。 オレゴンワインも頑張っているみたいです。 って小山さん的にはどううつるのかわからないけど。 ノースウエストのせいか、浮かれた感じも少なく、落ち着いた街で地元の食材を使ったカジュアルなレストランでみんなが楽しそうに食事やワインを楽しんでいるのが印象的でしたよ。 いいなぁ~ああいうの。 いすみ市も環境的なポテンシャルはあるのになぁ~。 (独り言)
いつもきれいな写真ですね。
投稿者: pg | 2008年2月28日 13:30
日時: 2008年2月28日 13:30
pg さん
お帰りなさい。ポートランドって、里帰りですか?(^^)
最近のオレゴンのピノ・ノワールは素晴らしいですね。
気難しい品種で世界中でトライしてるけど、なかなか融通がききません。
僕も今年はいよいよ植えますよ!(^_-)
ロマンですよ、この品種は。
知ってると思うけど、僕も田舎の思い出は旧岬町。大好きです。里も山も川も海もいいところだよね。
こちらの地域にも云えることだけど、せっかくの魅力も理解出来なきゃ宝の持ち腐れだよね。
大切なのは、生活を楽しむ事とその環境。
誰かが(・・・ってあなたですね。(^^))自ら実践して影響を与え続けるしかないと思うよ。
良くなるのは次の世代、位の気持ちでやるしかないかもね。文化だから、一朝一夕に築けることではないしね。
頑張ってください。応援していますよ。
投稿者: H.Koyama | 2008年2月28日 21:58
日時: 2008年2月28日 21:58
雪に反射してる日射しのまぶしさ加減にも確実に春を感じますねー。
と。
すみません。すっかりご無沙汰をしていました。
雪がとけたころにまた作業するのでしょうか?
今年も参加できるといいなー。
声かけてくださいね!楽しみにしています。
投稿者: zeauxzeaux | 2008年3月 2日 10:08
日時: 2008年3月 2日 10:08
風紋素敵ですね~!自然が作ってくれる芸術ですね。
森の木と同じ、ぶどうも木のまわりから雪がとけるんですね。虫さんは私が餌に使うぶどう虫?
お久しぶりです。京都に帰ってました。
小山さ~ん、何だか京都が居心地悪いんです。今回とっても面白い事がありました。大町の自宅の水道水を京都の自宅に送ったんです。帰省していた娘がいつもコンビニのドリンクを買っていたのに、今回は一度も買うことなく、水を美味しいと言って飲んでいました。都会の水がいかに・・・
美味しい水で育った農作物、お酒は美味しいはずですよね!水って本当に何でもの基本ですよね~
投稿者: nonko | 2008年3月 2日 21:44
日時: 2008年3月 2日 21:44
zeauxzeaux さん
お元気でしたか?
春は待ち遠しいけれど、溜まった仕事を早くやってしまわなきゃ!
もう少し春よ待っていてくれませんかね。勝手な都合(^^ゞ
ありがとうございます。
苗植えは来月、準備が整ったら連絡します。
いよいよ、Pinot Noirです。
今年も楽しみましょう。
nonko さん
モスラ、そうです。釣りの餌です。
京都も水が豊富なところですよね。
清酒は特に水が命ですからね。
都市化の影響があるのですかね・・・?
春の安曇野の豊富な雪解け水は自然の豊かさ、有り難さを実感しますね。
投稿者: H.Koyama | 2008年3月 3日 00:20
日時: 2008年3月 3日 00:20
モスラ、、ね、蛋白質豊富な・・・・んー個人的には、蛾のでかいやつがモスラ。ピンクがかった白いのとか、こげ茶のとか。そうそう、アゲハの幼虫もまじまじ見ると、近いものが・・・・。もう春ですねぇ。この冬は何度も小雪が降りました。雪がたくさん写ってますが、まだありますか?先日福寿草が咲いているのを見たし、黄砂もきたし。彼のような虫も待ってましたと動き出すんでしょう。ぼーっと仕事に流されていると、足音が聞こえたような気がしてみれば、いつの間にやら追い越されてるって感じ??
かぜをうつされて(くるものは拒まず?)、1週間ほどあまり食べられませんでした。2kgくらい体重が減りました。なんかズボンはいてるのにすーすーするんですが。でもどこが減ったかようわからん。じきに戻るんやろうなぁ。
とりとめなく近況まで。只今現実逃避中。異動が出てなんやようわからん状態~(@_@;)
投稿者: 色白のいちいちれびん | 2008年3月 8日 19:35
日時: 2008年3月 8日 19:35
色白のいちいちれびん さん
お疲れ様です。
異動の季節、サラリーマンには付いて回る宿命ですかね。
新しい環境で頑張ってください。
モスラは蛾の怪獣、うちの畑のモスラはブドウスカシバという蛾なんです。幼虫は糸も吐かないし、成虫はアシナガバチにそっくりな変わった怪獣、いや害虫なんですよ。
雪は日陰に残っている程度まで解けてきました。地面ではオオイヌノフグリが咲き始め、僕の周りにはミツバチが飛び回っています。なんか匂うのかな?(^^)
風邪早く治してください。
投稿者: H.Koyama | 2008年3月 9日 01:41
日時: 2008年3月 9日 01:41