« 謹賀新年2008 | メイン | 先駆者が教えてくれたこと »

雪景色

葡萄畑に雪が積もりました。
IMG_1541g20%25.JPG


寒い信州の冬。
イメージはやはり雪国でしょうか。

南北に長い長野県、北部は日本海側気候でたくさんの雪が降りますが、中部に位置するここ東御は実に快晴の日が多いのです。
年間の降水量も900mmほど。一年を通して降水量が少ないのです。

しかし天気が崩れればご覧のとおりパウダースノーに覆われました。

雪の少ない温かい地域で育った僕はここの乾いた雪が大好きです。
そして雪が降った後、葡萄畑での楽しみの一つが動物達の足跡探し。


しっかりと残った肉球の跡。
IMG_1502g20%25.JPG


リズミカルなステップ。
IMG_1512g18%25.JPG


こちらは千鳥足。
IMG_1548g20%25.JPG
…などと観察しているときりが無いくらい。
寒く厳しい信州の冬、静かなようで葡萄畑には実に多くの野生動物が行き交っています。


冷たい風が吹いています。
IMG_1532g28%25.JPG


今日の作業は剪定。
IMG_1564g20%25.JPG
サクッ、サクッっと剪定鋏みが入ると実に気持ちがいい。
自分のペースで、邪念を払い、まるで禅の境地の様??
ちょっと違うかな…頭の中は枝を導く事だけ、あとは無心になれます。


外気温は氷点下でも日の光は温かい。
IMG_1569g20%25.JPG
カマキリの卵を幾つも発見しました。
害虫を駆除してくれるカマキリ。
殺虫剤を使用しないこの畑で今年も活躍してくれるでしょう。


冬も美しい山の景色。
IMG_1553g20%25.JPG
葡萄畑からは今日も蓼科山が良く見えます。


その葡萄畑のお隣は、雑木林(ぞうきばやし)…? と云えば聞こえはいいが、来月から開墾する予定の農地なのです。
IMG_1518g18%25.JPG
しかし農地と云っても長年放置されるとこのとおり。
雑草(ざっそう)ならぬ、雑木(ざつぼく)が生い茂ります。


自然と生い茂った雑木を取り除き、その後は石や岩を取り除きます。
開墾作業も3シーズン目、慣れてきたとはいえキツーイ重労働が待っています。


今年新たにお借りする農地を開墾し直せば、ひとまず僕らの葡萄畑の周りに雑木の生い茂った畑はなくなります。
地域にはまだまだ耕作を放棄された畑が点在しています。
このような荒れた農地が実は獣達をすぐそばまで引き寄せていると云われています。
雪の上の多くの足跡もそれを証明しているのですね。

開墾が終わればまた春には葡萄の苗木を植えます。
そして大切に葡萄を育てて行くことでこの地も美しい景色に戻るでしょう。

葡萄を作り、ワインを造り続けて行ける環境とは・・・。
ワインを飲み楽しく食事をし、豊かに生活できる環境を築き上げる。
この葡萄畑はそんな想いの第一歩なのです。


遠くには大好きな北アルプス。
IMG_1550_51_52gt18%25.JPG
2枚の写真をパノラマ合成しました。画像をクリックして大きく見てください。


来月の開墾作業が始まるまで、しばし美しい山の景色を見ながら、
明日も心穏やかに、剪定作業をしています。


(有)永井農場
ワインプロジェクト 小山英明
〒389-0598 長野県東御市和8500
tel : 0268-64-0588 fax:0268-64-0589
e-mail : wine@nagaifarm.co.jp

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.nagaifarm.co.jp/mt/mt-tb.cgi/25

コメント (12)

どひ:

本当にご苦労さまです。

当たり前な話ではありますが、
改めて本当に「一大プロジェクト」ですね。
スケールがでかい!
友人がこんなにスゲーととりあえず嬉しいし、
誇りに思えます。
オレも小山さんに誇りに思ってもらえるよう、
もがいて絡まりたいと(笑)思います。

ちっち:

私は実家が長野で本当に良かったと思っています。
若い時は憧れて東京に出たりもしたけれど
離れてみて長野の良さを改めて痛感し
私は根っからの田舎もんだということも
わかりました・・・。
実家に帰れば散歩ばかりですが私の元気の素です。

冬の作業は大変そうですが日記をよんでいたら
心がホカホカになりました。

頑張ってください。応援しています。

色白のいちいちれびん:

雪だ雪だぁ!ここんとこ寒い日が続いています。今朝も起きたら真っ白でした。知らぬ間に降ったようです。毎日の作業ご苦労様です。でも意外と雪は少ないのかな?りんごもそうですが、真冬の剪定は大変ですね。
気候も変わりつつあります。子供の頃はそれでもかまくらが作れるくらい降った(ように記憶している)のに、最近は少なくなったよ。暮らすには楽ですが、そのうちにこの辺でもみかんができるようになったり、あまりぶどうに向かなくなってきたりしやしないかと心配。米どころと言いつつ、雑木林ならぬ住宅が増えてるしね。
と、なんか白色の薄い常念を見つつ、毎日車に乗る自分。

クタ:

ホント寒い日が続いてますが・・・
剪定作業、ご苦労様です!!!
あの雑木林を開墾するなんて大変な労力がいりそうですね。
夢があるから・・・出来るんでしょう!
そして若さも不可欠なのかな?
風邪ひかないように暖かくして頑張ってください。

七草:

こんにちは。いつもブログ拝見しています。
松本は冷たい爽快な冬の日々です。
数ヶ月前に「ポフトボナー」でお会いしました。
そのポフトさんが今月いっぱいで一旦お店を閉めることになりました。
もしもお時間が許すようでしたら是非一度お出かけ下さい。
(掲示板のように使ってしまい、すみません。)
続けることは大変ですね。
小山さんのプロジェクトも現実の中を泳いでいかなくてはいけない大変さがあるようですが、応援しております。
昨日「クローズアップ現代」をたまたまみていたのですが、
市民バンクや市民ファンドを取り上げていました。
飯田市でソーラーパネルを設置する会社をファンドで運営しているという事例が出ていました。
それを見ながら、ワインプロジェクトもこんな形は採れないだろうか、
と、何も知らない分気軽に思っておりました。
さしでがましいようですが、、、。
気持ちだけではなく、何かの形で私もお役に立てたら幸いです。

剪定に開墾ご苦労様です。
お身体に気を付けて。

H.Koyama:

どひ さん
日本でワインを造るには必要最小限な規模なんですよ。
勿論僕一人でできる規模では無いことは確かな事ですが僕の能力にも限界があります。
だから特にすごいわけでもなく、皆さんと同じ自分のできる範囲をやるだけですよ。

僕のできる事とは葡萄栽培と今は委託ですがワイン造りが基本です。自前のワイナリーを実現するには多くの方々のお力が必要です。その為には素晴らしいワインが造れることを実証できなくては協力を募る事などできません。

これからは今まで以上にヴィジョンを明確に伝え、僕のできない事をコーディネートする事に時間を割かれるでしょう。
これからもいろいろとご尽力ください。


ちっち さん
いつも応援ありがとうございます。
普通”田舎もん”って言葉は馬鹿にした意味合いがありますよね。田舎である事に劣等感を感じる…。僕もそうでした。
しかし、ちっちさんの様に、そろそろ田舎である事に誇れることに気づかなくてはならないですね。
今の日本は景観にしても、都会も田舎もまったくひどい状態ですね。僕ら田舎に住む住人が田舎の魅力に気付き、田舎を守ってゆかなければならないですね。


色白のいちいちれびん さん
住宅が増えることは構わないと思うけど、それこそ無計画ではいけないですよね。
美しい常念坊を望む所に家をかまえ住みたい気持ちはとっても分かります。
でも、その家が常念坊を望む景色を台無しにしていては本末転倒ですよね。
都市計画ならぬ、田舎計画ってものも必要ですよね。
今の安曇野の景色は確かに悲しいですね。公共施設にもいえますよね。
れびんさん、美しい安曇野を守ってください。


クタ さん
ありがとうございます。
個人的に寒い季節が好きだから結構大丈夫なんですよ。
>そして若さも不可欠なのかな?
…って、そんなに若くな無いようです。
本人だけが気付かないようです。誕生日をむかえて友人に、大台ですねとか、初老の年齢ですねとか…、散々云われました。(^_^;)
でもきっとワインを飲んで、ワインを造っていることができれば、このまま知識や経験は増えてもいつまで気持は若いような気がします。(^^ゞ


七草 さん
ありがとうございます。
ボナーへは今週末に行こうかなと思っています。
確かに現実の中を泳ぐのは大変です。
でも、こうして皆さんが声をかけてくださり頑張ることができます。
一人海パン一丁で延々クロールはできませんが皆さんの力が足ヒレとなりウエットスーツとなり、次にはボードに乗り帆を張り、小さくても大海原を進めるような気がします。
またお知恵をください。

東御も雪なんですね!大町は冷凍庫に住んでいるようです。
昨日今年初のMチーフのお店にお邪魔しました。凄いですよ~~~。めちゃくちゃ頑張ってられますし、カキのチーズ焼きとタンシチューが美味しかったです。また今年もスーパーメタボが成長しそうです。こんかい京都に2週間いましたが、得るものが沢山ありました。京都の飲食事情はかなり変わってきました。もう老舗よりも中身の勝負、京都でもそうです。そして何よりも食材にこだわるだけでなく、お酒ともうまく合わせられるお店がスポットをあびています。料理人さんも京都ではある調理師学校を出て、有名な料亭修業がステータスでしたが、もう実力第一になってます。でも不思議なのは、長野県のワインの意識がほとんどないんです。これが私の中では、地元食材との融合が関係しているのか、生産本数の関係なのか・・・。それから「水」に関してものすごいショッキングな事もありました。またお話しいたしますね!

H.Koyama:

nonko さん
ここ東御は大町のようには降りませんが、今日また雪が降りましたね。
そちら北部の雪は大変ですね。

老舗より中身、実力第一、何事にもいえますね。
周りの見る目が肥えてくれば、見せかけ、まがい物は淘汰されてきます。
インチキが通用するようではその国のレベルは作る側も、消費する側もその程度という事。
昨今の食品偽装であからさまになったことで少しは消費者も生産者もレベルが上がってくれれば良いですね。

京都で話題にならないのは当然の事だと思いますよ。
ワインとは本来、地酒です。
長野県の中ですら常識ではないのですよ。
ましてや都会では日本中どころか世界中のワインが選択肢になります。
都会の流行り廃れに付き合っていてはいつまで経っても踊らされるだけです。
それより僕らが造ろうとする世界は正に地酒として文化として地域に根ざすことから。
僕らがまず、ワインのある豊かな生活を実現しなければと思っています。

こんにちは
東御の雪はどうでしたか?
そんな中の作業は大変かと思います
体に気をつけてくださいね
何も出来ませんが応援しています!

ポフトさんにもよろしくお伝えください

H.Koyama:

gelee さん
たまに降る雪はいいですね。
青空の下の雪景色は本当に美しい。
寒い季節は好きですから大丈夫です。
ポフトボナーの料理、美味しいですね。
早くシェフの料理を僕らのワインと共に頂きたいですね。

みほっち:

お疲れ様です。申し遅れましたが今年も宜しくお願いしますね。
今月はじめ、年が明けてしばらくした頃にふらっと小山さんの葡萄畑に出かけてみました。地面は雪に覆われて真っ白でしたが、葡萄の木達は一本も残らず藁のコートをまとって暖かそう!全部にワラを巻いていったんですね。

うちのスタッフ全員でもあの作業ができるかどうか、、、。小山さんのワインに対する愛情と情熱を垣間見た気がしました。同時に、畑の美しさにうっとり。
おかしな言い方かも知れませんが、「故郷の地をこんなに綺麗にしてくれてありがとうございます。」という感謝の気持ちでいっぱいになりました。頭の下がる思いです。

今年、うちの会社も激動の一年になりそうです。いろんな事に押し流されそうになったら、またこっそり、葡萄畑に逃亡します。あそこには、なぜか心穏やかになる「気」が流れてる気がして、、。

H.Koyama:

みほっち さん
こちらこそ今年もよろしくお願いします。
藁はスタッフとボランティアさんとで巻きました。
情熱と愛情は僕だけではなく皆さんに頼っているところが大きいのです。
僕自身始めて荒廃した農地に立ったときの事を思えば本当に見違える景色に心がジンときます。
もともとあそこは心穏やかになる”気”が流れる地なんだと思います。雑木を取り払い、葡萄畑にしてまたその”気”の流れが復活した様な気がします。
これから僕らも葡萄畑だけでは無くワイナリーを作る為に具体的な活動をして行かなければなりません。そこには厳しい現実が待ち構えています。
ワインを造り続けて行ける環境を実現するため、葡萄畑の穏やかな”気”の流れを止めない為、頑張ります。
また、遊びに来てください。

About

2008年1月16日 00:18に投稿されたエントリーのページです。

ひとつ前の投稿は「謹賀新年2008」です。

次の投稿は「先駆者が教えてくれたこと」です。

他にも多くのエントリーがあります。メインページアーカイブページも見てください。