ここにきてTPPの議論が再び始まりそうですね。
昨日も、スタッフと『放牧酪農をしている農場のミルクがとても高い』と言う話から、牛乳の価格について話をしました。
現在1リットルあたり200円前後の牛乳の価格は適正なでしょうか?
私は適正価格では無いと思っています。それは単純に今の生産者価格では次の世代にきちんとバトンタッチできる価格では無いと思います。安全でおいしい牛乳を生産することは酪農家の使命だと思いますが今のままでは職業として再生産可能な経営をなかなか描くことが出来ないのが現状です。
穀物相場によって飼料代の変動や牛肉の問題等による個体販売の不振、また、生乳のため直接自分で販売できる農産物ではないコト等・・・どの業界にも問題はあると思いますが、農業の場合は高齢化や生産基盤の貧弱から見て深刻だと思います。
牛乳は小さな子供からお年寄りまで、日常的に必要な人間の基礎的食料であると思っています。
消費者にとって特別高価な食料になっていいとは思いません。今のままで行くと国内の生産量が減少し、海外の牛乳を飲まなければならない時が来るのかもしれません。
酪農家の一員として、大変心配でなりません。
最近もバターをはじめとして乳製品が値上げになりました。
国民として少し高くても国産の農産物を買い支えることが良いのか?それとも輸入ありきで補助金(税金)を投入して農業保護していくのか?議論して適正な価格を見出していかなければ、稲作と違い専業経営しかありえない酪農家は廃業の道しかありえません。
以前、北海道の酪農家の友人が「ボランティア産業だ。」って言ってたのを思い出しました。
牛乳だけの話ではありませんが、これからの日本人の食糧をどうしていくのかを考えて、適正な価格で販売し、最終的にみんなが幸せになれるように考えていきたいですね。
